『 秘密(トップ・シークレット) 7 』
2010/04/14 19:54:54
再考傑作シリーズ、史上最厚の第7弾!!
犯罪被害者の脳を 取り出し、生前の映像記憶を再現する秘術を駆使し、
難解な事件の真相に迫る科学の警察研究所・法医第九研究室。
今回は、千堂外務大臣の娘・咲の誘拐事件が発生。
自殺した容疑者の脳の映像から咲らしき少女の行方を追う「第九」。
しかし、それは綿密な計画の始まりにすぎなかった・・・・・!!
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 書籍 帯 から * * * * *
この作品は、大好きで、全巻購入してますが、この第7巻は昨年暮れ発売で、ずっと品切れ。
理由は、偶数月発売「MELODY」連載中から、かなりの注目だったらしい。
昨日、久々に行ったアニメイトで、やっと巡り会えました♪
第一印象・・・・ぶ厚い・・・・。
でも、イッキに読めました。というか止まりませんでした。それ位、引きこまれた。
被害者の脳をMRIスキャナで映像化する・・・・脳科学ファンタジーとも言えるww
ですが実際に、トイレもベッドも妄想も夢も映像化されるとしたら、例え技術的に可能でも
人道的には認められないでしょうねぇ。
この「脳記憶を映像化」という仮説を使って、人の心、1つの出来事、相手の顔を その人がどんな映像として見ているのか。
如何に人によって、捉えかたが違うのかが 鮮明に描かれています。
1~6巻もそれぞれのテーマで面白く読みましたが、この7巻は・・・・・凄い。
親子とはDNAなのか長年の思い出なのか、助けたいと思う気持ちとは、国交か人命か、ナドナド
全てが理想通りには、いかないから、正解は無いとも いくらでも有るとも言えると思う。
テーマがいつくも絡みあって、1つの話になっているし、それぞれにこれが答え!と
明確にしてはいないように感じるので、「消化不良」というレビューもネットで見ました。
が、現実には、もっと多くの人の思いや 事実が絡み合い、見解も千差万別。
それを考えると、良く纏められているし、無駄もなく、それぞれのセリフも効いてました。
千堂外務大臣への 薪警視正のセリフ。
「 総ての行ないは、ご自分へと 還っていきます。 」