泣いた赤鬼 考
2010/07/14 20:37:28
改めて、読みました。
濱田廣介さんの「 ひろすけ童話 」は、それまで勧善懲悪だった童話の世界に新風を吹き込んだ人です。外見が恐ろしい存在の心の優しさ、善悪兼ね備えた人間、悪気はなかった行為などね。
何が良くて、何が悪いのか、「 悪い 」とされているものは、心底悪いのか。
考えさせれる童話です。
最近の小説では、こういう人間模様的、グレーゾーン的、過ち的?絡み合いって珍しくないけど。
記憶にあったより、青鬼は、アッサリしていました。
これは「 自己犠牲 」の話と言われますが、本当の自己犠牲って、
アガペって、こういうのなんだろうなぁ・・・と感じます。
「 あの人のために ( 自分さえ我慢すれば ) 」
「 あの人や みんなが幸せなら ( 自分は幸せじゃなくても ) 」
といいながら、相手からのメールを 待ち続ける。
出来れば、自分に快い態度、あわよくば感謝などを 心の底では期待してる。
メールも来ないし、偶然逢うとなんか避けられてるような・・・・ってかんじたら
相手を恨んだり、怒ったり、悲しんだり、かわいそうな自分をアピール。
な~~んていう昨今、ありがちな自己犠牲とは、違いますよ。
こういう「 自己犠牲 」の精神は、心理学だと非常に良くない状態とされているますから気をつけましょうね~。
やるなら、見返りは期待しない! その人の前から 姿を消すくらいの覚悟でね。
さて、赤鬼は、人間との交流を望み、青鬼の申し入れを すぐに受け入れるのですが、
自分を思ってくれている青鬼という友人を 失います。
青鬼を失ってでも、手に入れた 人間との交流は、どれほどのものなのでしょう。
自分にとって、大切なのものは、何なのか。
見失わないよう、一瞬、一瞬の選択を心していきたいですね。
後から「 失いたくなかった 」と感じても、あの時の選択は、あの時の自分のベストだった。
そう思えるように 生きていきたいです。
で、私の中の問題点に関する答え・・・なんだろうか?
ん~~~~~、どっちも今は、ピンと来ない。
感じるポイントが、ずれているのだろうか。・・・・・・・・きっと いつか、わかるさ。