視力検査を 嫌がる理由
2011/01/25 21:03:20
その理由は・・・・・字が読めないから。
なんとも、切ない気持になりました。
日本の識字率は現在99%とも言われるほど高いですよね。
これは義務教育の賜物とも言えるかもしれません。
義務教育は、1871年(明治4年)に始まったようですが、実際には限られた人しか通えなかったようです。途中、戦争もあったし、子どもを学校へ通わせるのは義務です!と言われても家業を手伝わせなければ、食べていけないという状態もあったのでしょう。
現在のような、多くの子が学校で文字を習うのが当たり前になったのは、1947年辺りからとか・・・。
その当時の方々は現在70歳前後・・かな。
80歳代、90歳代の方々に読み書きが得意ではない人達が居てもおかしくはないのでしょう。
この話を聞いて、私も以前に聞いた話を思い出しました。
毎日、新聞を読んでいるおばあちゃん。
「おばあちゃんは、毎日新聞読んでるから、色んなこと知ってるんだよね。」
と言う孫に、おばあちゃんはこう答えたそうです。
「ばあちゃんねぇ、字が読めんとよ。
だから毎日新聞見てたら、少しは読めるようになるかもしれんでしょ。」
もう1つ、こんな話も
ご自分が小学校へ入った時、おばあちゃんに
「学校で習ってきたこと、おばあちゃんに教えてくれるかぃ?
おばあちゃんは、字の読み書きがあまり出来ないんだよ。
◎◎ちゃんが、おばぁちゃんの先生になって、教えてくれんかな~?」
その方は、小学校2年生ごろまで、毎日お夕飯の前におばあちゃんに その日習った国語や算数の教科書を見せて、話しをしていたそうです。
現代では、重篤な病気、障害や軟禁とも言える家庭内暴力などでない限り、小中学校へ通えます。
私も病気で小学校1~2年まで、ほとんど学校へは 行っていません。
有り難く思いましょう。 とは言わないし、 もっとこの学力を活かしましょう とも思いません。
ただ・・・・・・・
「 大学くらい行っておけば良かった 」などとは言わない人生を送ってほしい。
勉強は何歳になっても出来ます。
大学へは 何歳になっても行けます。
「 行きたくても 行けない人だっているんだ! 」な~んてことも言いません。
でもね。
出来るのに、行けるのに、やろうとしないだけなのに そんなこと言う大人ってカッコ悪いと思います。
勉強するの嫌、行かない、行きたいとは思わない、自分には必要ない。
だから義務教育以上の進学はしないことを 自分で決めた。
自信を持って、そう言えたらよいような気がします。
その後、本当に行きたいと思えば、赤ン坊が寝た後、コツコツと何年かかっても、子どもが手を離れた時、受験することも出来る。
子どもと共に 小学校・中学校の勉強を進め、我が子と一緒に受験するのも可能。
仕事の行き帰り、飲みに行かずに勉強することも出来る。
英会話や資格試験の勉強している人、最近は自習室というレンタルスペースも在る。
50歳過ぎて東大を受験したり、合格する人も珍しくない中、「もっと勉強しておけば・・・」と聞くと、なんとなく悲しい気持ちになります。