人を許す・・・というと大層なことのように感じますが、要するに相手自体を「　嫌　」に思わない。
ってことかな。
喧嘩しても、その人の癖は嫌いでも、その人の存在自体を　嫌　に思わない。
というのも１つの目安。
出来れば、その人との　嫌な出来事自体は、その場その場で　自分の中で解決し
いつまでも長引かせない。積み上げない。

見ず知らずの　通りすがりの人との　ちょっとしたトラブル。

友人。　親族。　家族。　子供。　パートナー。　親。

と自分の生活に関わる度合が　大きくなるほど、許すのが難しくなっていきます。
「　あ～、帰ってきた・・・　」とか「　連絡して来るなよ・・・　」「　話かけるな。視界に入るな。　」とか。

見ず知らずの人でも、自宅へ来られる、電話やメールが来るとなると　許すのは難しくなり、
特殊なことですが、犯罪や事故に巻き込まれたら、その相手を　許すのはかなり難しくなります。

大抵の人は、家族（　兄弟　姉妹　）あたりから始まって、最も多いのは「　親　」かと・・・。
友人と違って、付き合いの深さも長さも断違いだし、嫌なら付き合いをやめる、
というのも難しい　（　と思いこんでいる　）　ので、更に追い打ちがかかります。

「　私は、人を許せる。　」と言う人でも、家族以上の親密な関係の中に　許せない相手が居たりする。
許せない相手も「　人　」・・・・なんだけど、既に「　許す　」対象外にしてる。

嫌だな・・・・と思うことが有ったとしても、次に顔を合わせた時に　笑顔で優しくできるかどうか。
せめて、「　怒ってる　」　「　ブスっとしてる　」と感じさせないような態度が取れるかどうか。
同じ家に住んでいると、自分の気持ちの都合に関係なく、顔を合わせる時がありますからねぇ。

・相手のことを考えただけでも、嫌な気分になる。
・相手が　同じ建物に居るだけで、嫌な予感がする。
・相手が　同じ空間に居るだけで、幽鬱な気分になる。
・相手の言動を　見聞きしただけで、イライラしてくる。
・相手が、自分に関わってきたら、つい嫌な態度でしか応対できない。

自分は、誰かに対して、こういう段階の状態にないかどうか。
これが「　人を許せる自分　」と「　相手によります。という自分　」なのか判断基準。

特に　親・兄弟に関しては根深く、他の人たちに対するそれとは全く違ってきます。
でも、これが本当の意味での　「　自分を愛する　」　「　自分を許す　」に繋がり、
それは、全ての自分の言動に　影響を与えているんだなぁ。と感じます。

まずは、「　許せない自分を許す　」から始めた私ですが、最近、静かな気持ちで相手を「　見る　」ことが出来るようになってきた。
少しずつですけどねぇ・・・・。
でも、その変化を　褒めてあげたいと思います。