明らかに変化しつつある。
2010/01/27 20:13:05
仕事の途中、真っ暗なレントゲン操作室を通ったら、母が頭を抱えて座っていた。
私は、他の人に話しかけるのと 何ら変わりないタイミングで 実に自然に声をかけた。
しかも、「どうしたの?」と・・・・・
みなさんからすると、当たり前のことで、それが何か?と思うかもしれないが、
私の親子関係からすると、あり得ない状況なのです。
疑問系で言葉をかけるということは、相手に話をさせるということで、この数年してません。
必要最低限の話はしますが、連絡事項という感じで、意見など聞きません。
そういう親子も 居るのです。
そういう関係を 長い年月の間に 築きあげてしまったのです。
母親は、姑の17回忌をし忘れた。
自分はパニックだと、そう姉に伝えてくれと言ってきました。
でも、姉は、在宅の患者さんの様態が悪くなり、その受け入れ先の病院探しを電話で打診しながら、外来の患者さんを診察中。
それどころでは有りませんが、母は、そんなことを気にする人では無いのです。
今は無理だから、後で伝えておくね。と言うと 勝手に喋り始めた。
もちろん私も 仕事中なのは、百も承知・・・いや彼女にとっては全てが自分のみなので。
私の精神は、他の人の話を聞くかのように 穏やかでした。
返す言葉に 苛立ちもムカつきも ましてや「 今は仕事中だから! 」などの怒鳴りも無く。
彼女は3人の子供を産んでますが、育ててもらったとは、誰も思っていないような関係しか築けず、
自分の子供たちからは、この数年、ほぼイラだった言葉しか受けてないと思います。
彼女に関わるとロクなことにならない・・・・・というのもありますが、
まず、彼女は、自分だけの世界に居るので、会話にならないのです。
こちらの意思は、ほぼ通じません・・・・痴呆じゃないですよ、昔からです。
独自の世界で生きている・・・というか、少女のまま・・・どころか、姫のまま生きている人です。
相変わらず・・・いえ、自分でパニックだと言うだけあって、こちらの言葉には 反応なく
独りで喋って、独りで納得して、法事は来年だった、計算間違えだと結論を 出した。
その間、私にはイラ立ちもなく、聞き手となっていた・・・・・あり得ない・・・。
そして、最後の言葉に ドキっとさせられました。
「 話して良かった。 」そして、良く覚えてないけど「 ありがとう 」と言ったような。
少なくとも、そういう雰囲気を感じた。
この「 話して良かった 」という言葉。
先日の心理学セミナーで「 人から言われたい言葉 」をリストアップした時に私があげた言葉の1つ。
私のリストには、他の人のように、「 優しい 」とか「 たよりがいがある 」とか
外見上の褒め言葉はなく、「 話して良かった 」 「 ありがとう 」などが列挙されていて、違和感を感じました。
みんなが挙げているような言葉だって嬉しいはずなのに、こういうことの方が嬉しいのか?と。
セミナーも終わるころ、気づいたのです。
これって・・・・母親に言われたかった言葉なんだなぁ・・・・って。
まぁ、今後もあり得ないし、もう~いいけど。って。
潜在意識の言葉を 書き変える。
自分が変わると 周りが変わる。
分かってはいたけれど、この関係に関しては、戸惑いと 今後に少しの恐怖が拭えません。