節分と言えば、鬼
2011/02/02 16:58:31
以前、ブログにも書きました。 ⇒ 『 泣いた赤鬼? 』
最近、漫画でこんな話を読みました。
豆まきで悩んでいる人に会いに行くという師匠についていった少年。
その人は、鬼でした。
「 どうして、鬼ってだけで、こんなに差別されなくちゃいけないんだ・・・ 」と悩んでいる。
彼は鬼に生まれた ごく普通の男の子でした。
大きくなるにつれ、自分が皆と違って角があることに気づき、お母さんに「 なぜ? 」と聞く。
お母さんは「 鬼だからよ・・・・ 」と。「 へぇ・・・鬼かぁ・・ 」
それから数年後、『鬼』をウィキペディアでたまたま調べて、愕然!
『鬼は、日本の妖怪。民話や強度信仰に登場するもの、恐ろしいもの、強い物を象徴する存在。』
自分は、悪くて恐ろしいものだったのかと知ります。
それから彼は、悩み悲しみます。
何故、鬼は鬼というだけで嫌われるんだ!
肌の色? 角が生えているから?
それとも・・・鬼は嫌われるためだけに 生まれてきたのですか・・・・?
***週刊少年サンデー2月9日号「渇!!ワシが師匠ぜよ!」より 小笠原真;著***
これはギャグ漫画なので、オチがあるのですが、ここまではかなり切ない。
(オチは、単行本が出たら買って読んでみてください。)
この作品の中にも出てましたが、青森の一部地域では、鬼が親しまれており
「 福は~内、鬼も~~内 」と豆まきをするところもあるそうです。
私の父は、ハワイで生まれ育ったというだけで、「 あの人と結婚すると外人が生まれる 」とワケの分らない陰口とか、怪我した口元は、「 ミツクチだ 」と勝手な噂を流されたり、その他、当時はまだまだいろいろ差別があったようです。
現在はないのでしょうか。
先日、とある県の町では、今も結婚する前には必ず部落出身かどうかを調査するのが当たり前だという話を聞きました。
部落差別の話を 初めて聞いたのは大学の教養課程でとった民俗学でした。
部落出身者は、青い血が流れていると、本気で言われていたらしい・・・・・・あり得ないし。
そんなことが信じられていることに かなりショックを受けたのを覚えています。
こういった差別は、「なぜ、★★だと、悪いのか、いけないのか」と聞くと
大抵、根拠のないワケの分らない植えつけられた蔑視に辿りつきます。
悪の象徴である鬼は、どこに居るのでしょう。
鬼は、鬼が視える人の心の中に・・・・・。
そう、私は感じます。