『 サンタクロースっているんでしょうか? 』
2010/12/22 20:34:10
偕成社;[改装版](2000/11/27) 商品寸法: 18.4 x 13.4 x 1.2 cm
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サンタクロースって、いるんでしょうか?
そんなしつもんに、ぴたりとこたえた人がいます。
いまから90年ほどまえのアメリカのニューヨーク・サンというしんぶんにでた社説です。
この本は、その社説を訳したものです。さあ、サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
1897年9月21日(113年前) 今は無きニューヨーク・サン新聞の社説を訳した本です。
バージニアという8歳の女の子が、サン新聞に質問を送りました。
きしゃさま
あたしは、八つです。
あたしの友達に「 サンタクロースなんていないんだ。 」っていっている子がいます。
パパにきいてみたら、「 サンしんぶんに といあわせてごらん。
しんぶんしゃで、サンタクロースがいるというなら、そりゃもう、たしかに いるんだろうよ。 」
といいました。 ですから、おねがいです。
おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに いるんでしょうか?
バージニア・オハンロン
この手紙に対し、フランシス・P・チャーチという記者が、返事を書き、新聞の社説に掲載されました。
それは、当時のアメリカで評判となり、今では古典となって、クリスマスシーズンになると あちこちの新聞や雑誌に繰返し掲載されるそうです。
「 Yes, VIRGINIA 」と誰かが言うと
「 there is a Santa Claus. 」と誰かが続けるほど、有名な社説だったそうです。
社説の内容に、宗教的要素は全くありません。
むしろ、目にみえるもの と 目には見えないもの 大切なことは何か。
そんなことが 優しい口調で、語りかけられています。
絵本ではありません。
文字の大きさや漢字の使い方などから児童書ともとれますが、まさに年齢制限なしの本です。
パーティやプレゼント交換、デコレーションに美味しい食べ物。
そんなクリスマスも良いけれど、サンタクロースについて ちょっと考えてみるのは 如何でしょう。
モデルとなった人物の存在とかじゃなくてね・・・・・。
見えるもの、見えないもの、自分はいったい何を信じ、何に価値をおいているのか。
そんなことが視えてくるかもしれませんよ。
最後に本書の帯に書かれている1977年12月24日朝日新聞「天声人語」より
「 この世の中に、愛や人へのおもいやりや、まごころがあるのと同じように
サンタクロースもたしかにいるのです 」
この社説は「 古典 」としていまも語り継がれているという。
・・・・・信頼、創造力、詩、愛、ロマンスだけが、目に見えないかがやかしいものを見せてくれるのだ
と 、社説は少女に語りかける。みずみずしい筆至である。