『 サンタの友だちバージニア 』
2010/12/23 19:59:33
偕成社 (2003/11/21) 商品寸法: 18.4 x 13 x 1.4 cm
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「サンタっているの」と、百年ほどまえ、新聞社に投書した少女がいた。
その名はバージニア・オハンロン。
この素朴な質問に、ニューヨークのサン新聞は「社説」で答えた。
その名文は、いろいろな形で読みつがれ、多くの人びとの心をあたためてきた。
しかし、その少女のことはほとんど知られていなかった。
「社説」の読者の要望に応え、バージニアの足跡をたどった。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
『 サンタクロースっているんでしょうか? 』のバージニアの孫;パットさんを取材し、投稿した細かい背景からその後の人生をまとめた本です。
文字の大きさや漢字の使い方など、こちらも児童から大人まで対象の内容です。
パットさんが、セント・ニコラウスから名前を頂いてニコラスと名付けた息子に祖母バージニアの話をしている形で書かれています。
バージニアの一生は、時代の流れからもそれなりの困難があったことは、感じられます。
教師になった彼女は「 サンタクロースがいることを信じてほしいと心から願っています。
サンタクロースや妖精を信じることが幸せな子ども時代に どれだけ大切か、私は知っているからです。 」と昔の社説を伝え続けます。
社説を書いたフランシス・ファーセラス・チャーチルさんについても書かれています。
書くことになったいきさつ、そして、彼の死後に社説の著者だと公表されたこと。
本書には、社説の和訳と原文、そしてバージニアが40代の頃に出版されたこの社説の絵本へ寄せた文章「 むかし子どもだった人と そして今のこどもたちへ 」という文章が収録されています。
「 これはさいごのプレゼント。
らいねんからは、もっとちいさいこや こまっているこどもに プレゼントをゆずってくれるかな?
これからは、きみが、サンタになって、みんなにプレゼントをあげる よろこびを 知ってほしいな。
これ以降は、両親から・・・・ということになりました。
当時は「 サンタさんから、おてがみが来た~ 」と言っていたのに
今では「 コレお母さんの字だよね。 」と・・・・(笑)
それでも、いまだに持っていてくれています。
この後に この社説の本を知り、購入し毎年読み聞かせていました。
「 サンタクロースっているの? 」
そう聞かれたら、あなたは、どんな風に答えますか?
この実話は、サンタクロースを通して、普段私達が忘れている何かを 思い出させてくれる。
そんな風に 私は感じています。