『 ボリボン 』
2010/06/10 19:38:04
福音館書店 (2002/9/12) 40ページ絵本
いたずらっ子のガビは、お医者さんごっこで、ぬいぐるみのくまの
ボリボンのおなかをはさみでじょきじょき切ってしまいました。
さて、ガビが、遊びから帰ってみると、ボリボンが見あたりません!
いったい、どこへ行ったのでしょう?
たんすの中にも、ベッドの下にも、りんごの木の上にも、暖炉の上にも、地下室にもいません。
きっと、にげだしたにちがいありません。
ガビは、ボリボンをさがしに出かけます。
でも、ボリボンは、山にも、川にも、森にも、野原にもいません。
ボリボンは、山からころげおちたのでしょうか、川でおぼれたのでしょうか、森で迷子になったのでしょうか、それとも、おおかみに食べられてしまったのでしょうか?
かわいそうなボリボン! ガビが泣いていると……。
『ラチとらいおん』でおなじみのハンガリーの絵本作家、マレーク・ベロニカさんが、
40年以上前の処女作を、日本の読者のために、このたび全面的に描きなおしてくれました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
お子さんに読み聞かせるなら、「 物は大切にしましょうね 」という感じでしょうか。
でも、私は、「 いじめる側の 軽い気持ち 」ということを感じました。
イジメられる側が 思っているほど、イジメる側には理由なんて無いんですよね。
幼い頃から、良いことと悪いことを教え、人に意地悪してはいけない。
と いくら教えても、イジメる時は、イジメます。
命の大切さを いろいろな形で教えても、
まさか本当に死ぬとは 全く思わずイジメはエスカレートし
イジメられる辛さの中で、死にたいと思うものかもしれません。
まだ幼さの残る我が子から 「 学校の屋上から飛び降りる夢を見た 」と聞いた時の
ショックは、やはり忘れられません。
何でも親に話してくれる年代で、助かったと・・・・もし、思春期で親には言えない
と思いこんで、独りで抱えていたら・・・・と今は思います。
日常、起こり得る子供社会の問題を ワザワザ教えなくても。
良いことに目を向け、このまま純粋に育ってほしい。
そんな育て方をしていて、友達は良いものだと 思いこんでいた分、とまどい
そのショックや 心の傷も大きくなったような気がします。
道徳的なこと、良いこと、正義は、親が教えなくても子供向けのアニメや本に溢れている。
怖れずに、日常の問題や親としての気持ち、なぜそんなことが起こるのか。
どうせ、分らないだろうじゃなくて、きちんと教えることも 大切だったのかもしれない。
そんな風に 過去を振りかえってみたりしています。