『 狂気の偽装 』
2009/09/25 17:02:49
狂気の偽装―精神科医の臨床報告 (新潮文庫)
岩波 明 (著)
1959(昭和34)年、横浜市生れ。東京大学医学部卒。精神科医。医学博士。
東京都立松沢病院を始めとして、多くの精神科医療機関で診療にあたり、
東京大学医学部精神医学教室助教授を経て、
独ヴュルツブルク大学精神科に留学。
現在、昭和大学医学部精神医学教室准教授を務める
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
現代日本で急増する「心の病」―。
マスコミは、新たな社会現象に合わせて乱造された「病名」を喧伝し、
悲惨な事件が起これば、被害者を「PTSD」だと安易に決めつけ、「心のケア」を気軽に叫ぶ。
だが、それは正しい診断なのか?
その患者は本当に精神疾患なのか?
精神医療の現場を混乱させる「心の病」ブームの実態を、
治療の最前線に身を置く現役の臨床医師が撃つ。渾身の告発リポート。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
うつ病に関しては、と~っても有名な先生です。
他にも、「 狂気の隣人 」 など、一般向けの本を 多数書かれています。
悩んでいる人 と 精神疾患との 具体的な違い、脳検査しなくても分かるヒントを集めていて
読んだ中の 1冊ですが、著者が実際に 現場で見聞きしてきた具体例を
我々一般人に分り易く、再現フィルムのように書かかれているので、非常に読みやすいと思います。
また統合失調症等の患者さんの発言や手紙なども 紹介されています。
疾患に関する説明も、専門用語は、かなり抑えられ、「 世間の皆さんに 分かって欲しい! 」
という気持ちなんだろうなぁ。と感じました。
まぁ、意見や見解に関しては、賛否両論、色々と有るとは思います。
が、悩み、落ち込んだ状態 と 精神疾患 の違いは 実際に会ったことの無い人でも、
十分感じることは、出来るかと。
お会いすると、もっとハッキリと 感じるのでしょうけどねぇ。
重度の鬱病の娘さんを持つ、男性が 言ってました。
「 辛かった・・・もう、あのような病棟へは、お世話になりたくないなぁ。 」と。