一人の人間が、犯罪を犯す。

すると水面に小石を投げ込んだように　その影響は拡がっていく。

被害者、その家族、被害者を大切に思っていた人達の心を打ち砕き

加害者の家族の人生を　めちゃくちゃに壊す。


一人の人間が、実に多くの人間の人生を変える。


ほとんどの人間は、良いことと悪いことの区別はついているのだろう。
ただ、その人の中の理屈で、善悪は変化し、正当化される。
その行為が良いことか、悪いことか。
それが　揺らいでしまう。

たとえ、善悪の判断基準が揺らいでも　法的に認められないのなら、
その行為によって、心も人生も　否応なしに変えられてしまう人たちが居ることは事実。

誰かを憎んだ時、カッとした時、自分の欲望を抑えきれない時、理性を失いそうな状況の時
目の前の相手だけでなく、自分の周りの人間、相手の周りの人間を感じて欲しい。

その感情に　全く関係の無い人達も　一生苦しめたいほど、自分を抑えきれないのか。

そんな奴らのことは関係ない。　　と考えているのかもしれない。
ならば一人で生きてきたのか、一人で生きていけるのか。
誰の助けも借りず、誰の世話にも成らずに　今の世を生きていけるわけはない。

責任を取れば良いんだろ。　と考えるかもしれない。
あなたが死んでも、みんなの心や人生は、元の状態には戻らない。

責任を負う　ことは出来ても、　何をもってしても　取ることなど出来ないのではないか。

「　こんなことに　なるとは　思わなかった　」

罪を犯した多くの人が、言う言葉。