500円玉の価値
2010/04/05 21:58:45
ダニエル・カーネマン(心理学者・行動経済学者)とエイモス・トヴェルスキー(認知心理学者)は
「プロスペクト理論」の中で
「質問や状況の設定の仕方と提示の仕方が、人々の対処の仕方に劇的な影響を与えている」
としている。
「 手術の成功率は90% 」と言われた場合、「 失敗する確率は10% 」と言われた時より
手術を選ぶ患者が多いというのは、有名な実験結果で、これ以外にも様々なクイズにも使われているので、ご存じの方も多いとは思います。
その実験の中で、「5ドルの価値」に関する調査結果が有る。
これをドルではなく、円で説明すると・・・・・
1500円でCDを買おうとしたら、ここから5分程の別の店で、500円安く買える。
と言われると、多くの人が500円を節約する為に5分の労をいとわない。
でも、12,500円の商品となると 先ほどは500円の為に他店へ行った人たちの大半が、わざわざ行こうとはしなかった。
合理的に考えると同じ500円なのに、人間の直感的な心は、そう考えない。
この不合理さが、人間であり、合理性という経済学の信念が通用しない点だ。
と結論付けられている。
同じ500円玉なのに、人はその価値を相対的に決めているんですねぇ。
論理的に政策を決めても、人間の行動と心理の前では、机上の空論となるわけです。
以前、収入は増えないのに、家族が増える時、やっていけるのだろうかと不安になりました。
その時、ある人に
「 お金っていうのは、有ればそれなりに暮らすし 無ければ無いなりに暮らしていけるものだから。 」
と言われたことが有ります。
確かにその通りでした。
無ければ、狭いけど安い部屋で、それなりの生活をするし、余裕が出ればそれなりになっていく。
最近は不況と言われていますが、人類初めての・・・始まって以来の不況なのでしょうか?
1999年頃、モーニング娘。が、
「どんなに不景気だって、恋はインフレーション♪」って歌ってましたねぇ~ww
お金が無い!無い!と言っている状態において、無いなりの暮らしをしているのか。
それとも、「 こんなの嫌!何とかして 」と人任せにしたいと欲する人が増えたのか。
節約術の雑誌や本を 毎月、毎週買って、お金が無いのって・・・・。
タンスに入りきれないほどの 服やCDは持ってるけど、子供を育てるお金が無いとか。
そんな人ばかりだとは、思わないけど、居ないとも思えない今日この頃。
500円玉を 見つめて、磨いちゃったりするwww