『 ひらく言葉 』
2010/07/12 21:17:33
河出書房新社 (2008/06)
文字に宿る力。そして、日々の短い言葉に宿る力。
書道家武田双雲初の“言葉”集。
武田 双雲
1975年、熊本市生まれ。3歳から母である書家・武田双葉に書を叩き込まれる。
東京理科大学理工学部卒。2001年、NTTより独立。
「龍華翠褒賞」「コンスタンツァ・メディチ家芸術褒賞」受賞。
伊勢神宮、乃木神社にて献書。うめだ阪急、ホテルオークラ、東京全日空ホテル、成田空港などで個展を開催するほか、愛・地球博にて題字揮毫、映画「北の零年」「春の雪」、TBS「里見八犬伝」、テレビ朝日「けものみち」「美空ひばり」、朝日新聞「縁」「家族」などの題字も手がける。
さらに、フジロックフェスティバル、モスクワ、ブリュッセルなどのイベントにて、数多くのパフォーマンス書道を行い、B’z、野村萬斎など様々なアーティストとの共演を実践。
書道教室(2005年12月より満席)においては、その独自の書道講義が話題を呼び、NHK「課外授業ようこそ先輩」日本テレビ「世界一受けたい授業」など数多くのメディアに出演。
アーティストとしても注目を集め、NHK国際放送「ニッポン先端人」やテレビ東京系列「ソロモン流」などのドキュメンタリー番組で紹介される
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
自分の中に無い言葉には、人は無頓着であり、自分の中に潜んでいる言葉には、過敏に反応する。
と言われています。
これは、肯定的であれ、否定的であれ、同じです。
同じ言葉でも、他の人は気にせず流したり、笑ってすむことでも、どこか気にしている人は、
落ち込んだり、ムッとしたり。
逆にいえば、自分が聞き流せない言葉の中に、自分の拘りや問題点があり、
他の人が流しているように、本来は、自分も流すことのできるような事柄なんだ。ということ。
名言集や名句など、その言葉に対して 目から鱗 もしくは、ふ~~んで終わることもある。
反論しちゃうことも有るかもねぇ。
それも同じこと。
もともと自分の中の信念にあった言葉が、具現化されているから反応する。
人は、自分の好みや都合に合った人や言葉を 褒め、敬意を表します。
逆に自分の好みでないことや 都合に合わないことは、評価しません。
「 人からの評価 」とは、正論でも社会的価値観でもなく、そういうものです。
私は武田さんの言葉集に 敬意を表します。w
すべての人が、この本の全てに反応するとは思いませんが、その日にパっとページを開き
そこに書かれた文を読む。
頭から目を通すのも良いけど、これは、そんな本だと思います。
優しく、柔らかく、すぐに断じない。
「 優柔不断 」
うん、いい言葉だ。 本文より