『試験前「間違えそうだ」と書くと…成績アップ!』
2011/01/16 16:44:58
米シカゴ大学のチームが、こんな研究成果を14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
今日から大学入試センター試験が始まるが、受験生は試してみても良いかもしれない。
研究チームは大学生87人を2グループに分け、2回にわたり数学テストを実施。2回目は好成績の場合に報酬を約束するなど、できるだけ緊張感を高めた。
2回目のテストの直前10分間、テストへの気持ちを作文に書くよう指示されたグループは、1回目より成績が向上。中でも「怖い」「間違えそうだ」など、不安な気持ちを書いた人の向上が目立った。
一方、静かに着席してテストを待ったり、試験と無関係な日常の出来事を書いたりするように指示されたグループは、1回目より成績が下がった。
高校の最上級生106人を対象に、期末テストで同様の実験を行ったところ、ほぼ同じ結果だった。
研究チームは「試験前の作文には、過去のつらい体験を文章にして心の傷をいやす心理療法と似た効果がある」と推測している。
(2011年1月15日03時10分 読売新聞)
という記事が書かれていました。
私も悩み、苦しみ、辛い気持ちを「 書く 」ということを勧めています。
頭の中でぐるぐると考えるより、「いや、ポジティブに考えなくちゃ」とか「考えない、考えない!」と心の中に封じ込めるより、実際に文字にして、自分は何をどう思っているのかを 吐き出して一旦リセット!
ただし!
自分の中にある言葉というのは、自分が最も受け入れやすい言葉でもあります。
書いたことを読んで、更に「 そ~だよな~ 」と強めてしまう人も居るかもしれません。
吐き出して、リセットできる人はいいけど、
出来れば、書きっぱなしではなく、2~3日後にでも自分の気分が良い時に読み直して、それを書いていた 落ち込んでいた自分に対して 言葉をかけてあげる。
大切な人、大好きな人にかけるような言葉を・・・・。
「 そんなに時間的猶予はないし、2~3日後なんて忘れちゃう 」
という人は、思いっきり書いて、書いて、書きなぐって、それを読み直したら、「 よし! 捨てる! 」と宣言して、紙をビリビリに破く。
この「 破く 」という行為を イメージの中でやる場合もあるのですが、( 「 爆発させる 」とか「 燃やす 」 「 相手へ飛ばす 」とかも )
私は、実際に紙を破くという行為を勧めます。
それは、破ける音、自分の手で破く動作、破かれていく紙と言葉を見る。
五感を 使って、この捉え方、考え方を捨てる!と感じることが出来るからです。
更に・・・・書いた内容を人に見られずに済みます。(笑)
そして、おまじない(?)
「 確かにそうかもしれないけど、今の私はもう~それに捉われない。 」
とか、
「 すぐに出来なくても、私の中にはちゃんと力が育まれていく。 」
とか、書いたことに対して、良い方向へ迎えるという自分へのエールを。
その時に、「 もう忘れた 」とか「 すぐに解決できる 」などと現実的でないポジティブな言葉は避けましょう。
無理があります。無理は禁物ね。
現実に起こったことは、変えられないし変える必要もない。
けど、自分の捉え方、考え方、感じ方は、変えることが出来る。
「 現実は認めるけど、でも、私はだいじょうぶ。 」そんな感じでね。
自分なりの リセット方法。
結構、困難にぶち当たった時、やってみると違いますよ~。
それでも上手くいかない時は、1つ1つを丁寧に書きなおす。
私は、そんなお手伝いをさせて頂いてます。