『 RAILWAYS 』
2010/11/15 20:30:17
出演: 中井貴一, 高島礼子, 本仮屋ユイカ, 三浦貴大, 奈良岡朋子
松竹 2010/10/14 130 分
49歳で電車の運転士になった男の物語
『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ企画・制作のROBOTが贈る、勇気と希望の感動作。
ただ、がむしゃらに生きてきた。
気がつくと、多くのものを失っていた。
だから、私は決意した。
自分らしさを取り戻し、私らしく生きるために。
一流企業に勤める49歳の筒井肇は、家庭を顧みず、忙しく仕事に追われる日々を送っていた。
会社での立場は確立するが、妻や娘の心は離れるばかり。
そんなある日、故郷の島根で一人暮らしをしている母が倒れたとの連絡が入る。
追い打ちをかけるように、同期の親友の事故死の知らせが・・。
それをきっかけに仕事一筋の人生に疑問を抱き始めた肇。
「俺は、こんな人生を送りたかったのか・・・」
そして、肇は、子供の頃の夢だった一畑電車通称“バタデン”の運転士になることを決意する。
その時、家族は・・・。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * 以上 amazon 商品説明 から * * * * *
中井貴一さんと言えば、「 ふぞろいの林檎たち 」!
・・・・・・・・・・・・あの大学生役から・・・・・・年月を感じます。(個人的に)
東京の一流企業・役員候補を辞職して、故郷・島根県の2両編成の電車の運転手に。
この決意の葛藤や心の移り変わりが、少し薄く描かれているように感じはしたものの それぞれの役者たちの好演で打ち消されたかな。
後半に その移り変わり部分以上に伝えたいものがあったから・・・・ともとれました。
ばぁちゃんは、ガンで余計3カ月と知った時の本仮屋ユイカの演技は、父が癌になった時の自分の気持ちを思い出してしまった・・・。
そんな娘への父であり、ばぁちゃんの一人息子でもある肇の言葉は、軽く聞こえるかもしれないけど、親を癌で亡くした人には浸み入る台詞だったと思います。
49歳にして資格試験にパスした時の中井貴一の表情は、絶妙でした。
今春、東大医学部に合格した50歳前後の女性がいらっしゃいます。
何歳になっても資格試験に挑戦は出来ますが、その努力はやはり並ではありませんよね。
49歳で電車の運転手になった男の同僚は、甲子園で活躍しプロ入りの噂もあった青年。
2人きりの同僚。
若い彼にちょこっとお節介?な話をするシーン。
若者と中年の軽い説教(?)も まぁ~有りがちで、かえって自然に感じました。
夢は、持ち続けるもの?
そんな問いかけを感じる映画でした。
持ち続けても良いし、いつの日か思い出すのも良い。
形を変えて、新たな夢を持つのも良い。
夢は夢として、とにかく何か行動を起こして過ごしていく内に 行きつくところへ行く。
夢を持っていても、何もしなければ何も動かない。
夢とは違う方向でも、その流れは必要なこと。
49年間が在ってこそ、電車の運転手として活きていけるのだと感じました。